技術書典6に参加してきました
いつもありがとうございます。
今回はRust on Bare-metal Raspberry Piという本を頒布しました。
準備
本についてはいつも通りです。泣きながら書いて入稿するだけ。ただ今回はマジで売れないと思っていたので、200部しか刷っていません。
今回もいつも通りダウンロードカードをおつけしていましたが、なんとなくアンケートをとったらQRコード派が若干多かったので今回はそうしてみました。
紙の同人誌のおまけでついてくるPDF版ダウンロードカード、どれがいい? うちのサークルの従来パターンは1。その他パターンはリプライでおしえてください。 #技術書典
— naotaco (@naotaco) April 8, 2019
それぞれ別のURLを生成してそれをQRコードにしてあります。で、その画像を差し込み印刷しました。Wordの仕様が理解不能で数時間はまりましたが、なんとかなりました(たぶん)。コツはCtrl+A -> F9 です。QRコードを読んでアクセスして1タップでダウンロードできます。便利ですね。
あと今回はスマート本棚を導入してみました。
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ちなみに最終的な被チェック数は232でした。毎回規模が増えていて恐ろしいですね。この数字の増加パターンは毎回同じなので、参考にしてよいと思います。
~開場
勝手知ったる 池袋サンシャインシティ2F 展示ホールD です。道中の松屋に寄ってプレミアム牛めしを食べるのにも慣れてきました(2回目)。前倒しで準備をしていただいたようで、9:40くらいには入場できて助かりました。
無事自宅から大量に宅配搬入した既刊の在庫(「低温」と「酵素」)も、今回の新刊も搬入されていました。新アイテムのスマート本棚とあわせて設営完了です(結局接客が困難になりポスターは売り子のymrlに下ろされてしまいました)。
設営完了
スマート本棚はお品書きと見本を良い感じに展示できてとても便利ですがかなりの面積をとってしまうので慎重な運用が必要そうです。ポスターを自立するスタンドで背後に移すのが最適解という印象ですが、今後何回使えるかと考えるかと導入には躊躇せざるを得ません(壁じゃなきゃ使えないよね?)。
開場~閉場
予定通り11時に開場しました。今回は11時から13時までに入場できるのは有料チケットを買った参加者ですので、練度も購買意欲も高く非常なハイペースで売れていきます。またかなりの割合がかんたん後払いを利用していて、この間の普及率は7割を超えていたような印象です。ちょうどこの2時間くらいで新刊の半分くらいがはけていました。1日で100部くらい売れたらいいなというつもりだったので、想像を遙かに上回るペースに動揺するnaotacoであった。正直このあたりで完売を覚悟した。
13時になると無課金ユーザ(失礼)の波がまた来て非常な混雑状態になります。体感では15時すぎまで新規来場者が来続けていたような感じで、ずっと売れ続けていました。ただこの時間帯の人達は気迫溢れる課金ユーザとは違い、「肉だってw変な本あるねw」といった方も多かったです。慣れてはいますが。あとかんたん後払いの使用率も急に落ちました。
さすがに16時を過ぎるとかなり人は減りましたが、それでも以前よりは人がきてそれなりに売れ続けていたように思います。ここで私もブースを抜けてめぼしい本を片っ端から仕入れていきました。いくつかは売り切れていて涙をのみましたが。。
戦利品
幸い、辛うじて完売を回避して在庫を最後までキープできました。
途中かなり(立ち読みする人で)混み合うことがあり、できるだけ整理しましたが両隣のサークルさんにはご迷惑をおかけしました。分単位で立ち読みして行かれる方にはどうすればいいのでしょうか。買うにしろ買わないにしろ、混んでいるときは30秒程度で判断していただけるとたいへん助かるのですが。またせっかく来ていただいたのに混雑のあまりお話することができなかったみなさま、すみませんでした。
売上
新刊 183冊、既刊2種あわせ119冊、総計302冊でした。新刊単独としても、合計としても過去最多の頒布数です。みなさま本当にありがとうございました。とくに新刊は20冊少々しか残らず薄氷の勝利といえるでしょう[ref]日光企画さんは予備?として5~10%くらい多めに納品してくれるのでぴったり200冊にはなりません[/ref]。
今回のかんたん後払い決済率は金額ベースで約36%でした。前回は約20%でしたので、かなり上がっています。
ちなみに今回、釣り銭として準備した100円玉が136枚減るという最悪の記録となりました。800円という値段設定が災いしたのでしょう。先人の教えに従って1000円にしてもよかったのですが、さすがに自サークルの過去の本とそこまで激しくページ単価が変動するのもちょっとね、となって今の状態となっています。
撤収
今回はZINさんの委託受け入れがなかったので、とらのあなさんにお願いしました。スマホからその場で最低限の簡易登録をする仕組みになっていて、よく考えられているなと感じました。
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Kindle版もよろしくお願いします。
おかげで荷物も持てる程度の量になったので、意気揚々と打ち上げました。
Q&Aなど
- もう肉はやらないんですか
- 気分次第です
- なんの本ですか
- OSなしでRaspberry Pi3を制御する本です
- なんでそんなことをしてるんですか
- 楽しい上に勉強になるので
- 何ができるんですか、たとえばWebSocketとかできますか
- 最終的にはできるはずです、Ethernetのドライバとライブラリを全て書けば(正確にはRaspberry Pi3のEthernetはUSB経由なので、USBのドライバも書く必要がある)。この本ではほぼmain関数までです。
- 肉の本にでてくる固さの指標は剪断応力でなく垂直応力ではないか?
- 材料力学の勉強をしておらずその場でお答えできなくてすみません。調べたところ、おそらく剪断応力であっています(参考文献:「材料力学」(日本機械学会))。垂直応力は断面に垂直な、法線方向の加重のことだそうです。引っ張り/圧縮ですね。法線に垂直な方向への力が剪断応力となります。
その他
今回一番びびったのは、紙とPDFのセット販売のみですとお伝えしたところかんたん後払い決済をして紙を受け取らず去って行った方がいらっしゃったことです。たしかにPDFをダウンロードできるようにしてはいますが、そういう人の存在を想定していなかったのであとから計算が1人分合わず悩みました(当日は部数のカウントを諦めて、在庫から逆算するスタイルなので)。なにか良い方法はないものか。
おわりに
最後になりましたが、いつもすばらしいイベントを開催してくださる運営の皆様、またお越しいただいたたくさんの方々に御礼申し上げます。みなさまのおかげでなんとかまた本を出すことができました。
今後のことは今後考えようと思いますが、少なくとも夏コミは当選していたら既刊を持っていくつもりにしていました。といってもRust bare-metal本はロクに残っていないのだが。。