雀島(夫婦岩)に行ってきた
千葉の津々ヶ浦(雀島)というところに行ってきた。
時間というのは、常に突然与えられるものである(格言)。今回も突然撮影に行ける時間ができたので、GPVを眺めていたところ東の方が天気がよさそうであった。本当は野辺山1なんかに行こうと思っていたのだが、どうもそっちは天気が良く無さそう。ということで、かねてから目を付けていた外房の雀島に行くことにした。
往路の調達
まずは物資の調達である。今回はNDフィルタ(ND1000)が欲しかったので、往路で購入した。計画性がないので。富士フイルムのシートフィルタで、ND3.0が光量1/1000に相当するらしい(たぶん)。14-24のリアフィルタホルダーに装着するためには切り出す必要があるが、とりあえず買っといて、車中での仮眠(後述)のついでに切り出すことにした。
そして飯だ。千葉には伝説の(?)弁当屋のとしまや弁当があり、チャーシュー弁当を買うことができる。名作マンガ「ふたりエスケープ」で見てから1度行きたいと思っていたのだが、千葉にしかないしなんだかんだで23時には閉店するしで、私の生活における深夜の逃避とは時間が合わなかった。ところが今回は休日で出発も早かったので、ついにとしまや弁当に寄ってチャー弁を買うことができた。
その場で作ってもらえるので温かい。見た目通りのざっくりとした甘辛いうまさ。すばらしい。その場で少し食べたりしつつ、現地で食べながら撮影していた。
その他コンビニでラーメンなど調達しつつ現地へ。
撮影(夜)
今回の場所は雀島というらしいが、津々ヶ浦とも言うのか?どちらが狭い範囲を示す名前なのかよくわからない。夫婦岩という岩があり、それが良い感じらしいので撮りに来た。
この場所は空もやや明るく、湿度も高いのでシーイングもあまり良くない。さらにまあまあ雲が出ていてやや厳しい。岩や海を絡めて撮っていきたい。
1分x15枚の比較明合成(飛行機とかはLrで消した)。
海が荒れていたので、できるだけ短く、1秒台を攻めたりしていた。ノイズ除去はもうエーアイに丸投げである。
仮眠
早めに撮影を開始して撮っていたオリオンももう高く昇ってしまい、しばらく雲も晴れそうにないのでしばらく寝た。
インプレッサで撮影に来るのは初めてだったので車中泊的な使い方を試してみる。後部座席を倒して、キャンプマットを敷き、寝袋に入る。私は背が低いので、多少丸まって寝ると2列目座席の前の空間を埋めずともまあなんとか寝られるし、座っていても猫背なのでギリギリ高さが足りる。全てが本当にギリギリだが。
そして寝るのだが、荒れ狂う波の砕ける音が響き渡る誰もいない海辺の駐車場で寝るのは普通に怖い。一瞬帰ろうと思ったりもしたがまあなんだかんだで寝ていた。図太い神経に感謝。最初はよかったがしばらくすると寒くなってきたので、持ってきたポータブル電源に電気毛布をつないで寝袋の中に入れたところ、そこは楽園であった。
このポータブル電源とIHヒーターでお湯を沸かしてコーヒーを飲んだりラーメンを食べたりできたので、文明万歳である。ガスと違って車内でも使えるし、周りの目もルールも気にしなくて済む。これはでかい。
撮影(夜)2
1時ごろに起きて、コーヒーをいれつつ写真を撮る。若干マシになってはいたが快晴とはいかず。月の出を待って、一緒に撮ってみる。かなり細い月だったがそれでも圧倒的な明るさで、月の形を残して星といっしょに撮るのは無理だった。
しばらく試行錯誤してみるもあまり実りはなく、日の出までまた仮眠をする。こんどは初手で電気毛布だ。普通にやや寝過ぎて、日の出の30分前くらいまで寝ていた。慌てて起きて、NDフィルタをカットして12-24の後部に装着した。
撮影(朝)
さっそくNDフィルタで長秒露光に挑戦した。日が完全に出たあとは、F16, ISO100, ND1000でも1分半くらいが限界だったが、1~2分の露光でだいぶ良い感じにはなった。
あとは手持ちで波をずっと撮っていた。やはり見ているぶんには海は荒れている方がよい。
朝日を撮る人の方が多いのか、朝は自分以外にも数人が撮影にきていた。
撮影後はお約束のカップラーメンを食べて片付け。ラーメンのスープは携帯トイレの凝固剤で固めるという方法を覚えたので、処分に困ることもない。
その他感想
IHヒーターでコーヒー2杯とラーメン1杯分のお湯を沸かし、電気毛布を約3時間使ったところ、ポータブル電源 Anker Powerhouse II 800(800Whくらい)の残量は約30%だった。一人で出かけるにはちょうどよいサイズだが、2,3人で行くにはすこし足りないと思われる。人間はコーヒーやラーメンがないと死ぬ生き物なので。そう考えるとやはりガスのエネルギー密度は偉大だなあと思うわけなのである。
あとスタッドレスは夏タイヤからインチダウンしたのだが(225/40/R18 -> 205/50/R17)、明らかに街乗りの乗り心地(地面の段差を超えるときの衝撃)はよくなった。まあそうだよねと思っていたのだが、今回高速を走ったりしてみると、スタッドレスになったせいか扁平率が上がったせいか若干ふわふわ気味に感じた。それなりに18インチの夏タイヤは安定感があったのだなあという気付きがあった。
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スタッドレスを買ったりしたので、なんなら積雪や路面凍結のリスクがある場所の方が気分が盛り上がっていいかもしれないなどと考えていた。バカなので。 ↩