笹川流れに行ってきた
新潟の名勝 笹川流れに行ってきた。
例によって一日空きそうだったので、天気が良い景勝地を探していたところ笹川流れを見つけた次第。笹川流れというのは新潟県の北の方、村上市にある海岸線である。いろいろな形の岩があり観光地として有名な場所だ。夕日がきれいということで、夕方の天気を念入りに確認してから向かった。
計画
首都圏から行く場合は上越新幹線で新潟駅まで行くとして、その先を電車にするか車にするかの選択肢がある。
- 新潟から村上経由で桑川まで電車(特急いなほ+普通電車)、そこから徒歩
- 新潟から村上まで電車(特急いなほ or 普通電車)、そこから車(30分~)
- 新潟から車(1.5時間~)
距離的には桑川の駅からほど近い(~徒歩15分)ので当初は電車でいくつもりだったのだが、それなりに南北の距離がありそうだったのと、歩道がないトンネル内を歩く必要があったりしそうだったので(後述するが、結局歩くことにはなった)車で行くことにした。いなほに乗りたかったのだが1またの機会ということで。
車で行くにしても借りる場所を村上にして運転する距離を短くしたかったのだが、村上駅のレンタカー店は17:30に閉店してしまう。日没後に返却できないのでNG。カーシェアも村上にはない。従って新潟駅で車を借りることにした。新潟駅付近にはタイムズカーシェアの車が非常に多く配置されており困ることはない。バリエーションも多数あった。今回はMAZDA 3を見つけたのでこれを予約。料金クラスがベーシックの中ではかなり上等な車だと思われる。
適当に朝東京を出て、昼ごろに新潟に着き、15時ごろに現地に着いてロケハンなどをしつつ時間をつぶし、日没まで撮影するという算段だ。新潟から東京行きの最終新幹線は21:40発なので、18:30の日没まで撮影して19時過ぎに現地を出発しても余裕をもって乗れる。うまくすれば新潟駅で一杯飲むこともできるかもしれない。
あとはクソ暑い中日差しを浴びまくることと虫や草が想定されたので、登山用品店で通気性の高い長ズボン・長袖の服を調達しておいた。
新潟へ
適当に新幹線に乗って出発。お供は牛肉どまん中おにぎり。弁当に比べるとパンチが弱く微妙。
新潟に到着。新潟駅に来るのは13年ぶり3度目くらいか?駅ビルが丸ごと新しくなっていて(?)ビビる。
とりあえず腹ごしらえの蕎麦。うまい。
笹川流れへ
駅近くの駐車場でカーシェアの車を借りる。MAZDA 3は初めて乗ったが評判通り良い感じの車だった。インプレッサと比べると視界は悪い(なんか窓が全体的に高く感じる)けどきびきび動くし何よりかっこいい。視界は悪いが。あと後席と荷室がマジで狭い。といっても自分のキャリーケースとリュックを置いてごそごそするのには十分だったが。ナビの操作性はイカれてると思うが画面は見やすくてきれい。少なくとも他の料金クラスがベーシックの車と比べると一線を画していると思う。
閑話休題、車をゲットしたので高速道路で村上まで行って、そこから海沿いの道を北上する。ここの(村上~笹川流れ)国道345号の景色は申し分なく、ドライブコースとしてもお勧めできる。海沿いを30分ほど走ると笹川流れに到着する。ちなみにコンビニ等はないので、村上近辺で一通り入手しておく必要がある。
北上していき、まずは弁天岩に行ってみる。鳥居が立っているとのことで映えそうだと期待していたが……
どう見ても海水浴場です。本当にありがとうございました。
というか道を走っている段階でかなり嫌な予感があり、狭い駐車場から溢れた車が無限に路上駐車していて、海岸には無数のパラソルやタープが見えていた。治安が無い。
弁天岩は諦めてさらに先にある眼鏡岩に切り替えていくも状況は変わらず。どこもかしこも駐車場は完全に埋まっており、停めやすそうな路肩や空間にも車が停まっている状態。郷に入ってはなんとやら、なんとか隙間を見つけて停めたところ、通りがかった現地のおばあさんが話しかけてきた。曰くこの時期は駐車がとても多いが、警察もこの時期にしかできない遊びだから大目に見ているとかなんとか。真偽の程は定かではないが、とにかく路駐が多かったし誰もそれを咎める様子はなかった。おばあさんはお墓に行くとのことだったが、暑いから気をつけてほしい。
ということで、海水浴場を避けて人気の無さそうなところをうろうろしてみる。
さすがにこの階段は無理。
この辺はけっこう良い感じだった。撮影候補地ではあるが岩が南の方で、夕日と一緒に収めるのは難しそう。
すこし道を歩いて場所を探してみる。片側一車線の国道で交通量は少ないが、歩道がないところが多い。トンネルでも幅80cmくらいの路肩未満の部分しか歩くところが無いのでまあまあ怖いが仕方が無い。強い気持ちでがんがん歩いていく。これなら桑川から歩いてきてもよかったのでは……。
眼鏡岩に到着。
穴の空いた岩がグッド。これを撮りたかった。右に小さい砂浜があり、ここでは駐車場に停められる5,6台+無茶な路駐少々ぶんの人達が海水浴やバーベキューをしている。この写真の左手前に移っている岩に登って写真を撮ることにした。
撮影
しばらく経つと撤収する車が出始めたので、いったん車に戻り、眼鏡岩の駐車場に車を移動した。海水浴シーズンの治安は最悪だが、人々は夕方になると家に帰り始めるようだ。17時を過ぎると各所の駐車場にも空きが出始めていた。
車で装備を調え、岩に登って撮影を開始。三脚をむりやり設置した。ここから2時間程度、岩の上にへばりついた状態で過ごした。おかげで翌日はケツやら脚やらがだいたい痛かった。
ND128を用意していったのだがこれをもってしても水面がぺたっとなった例の写真には全くならず、多少は凪いだかな?くらいにしかならなかった。よく考えれば何もしないと1/1000秒とかのシャッタースピードなんだから128倍になったところでそこまで長秒露光にはならないんだよな。次はND1000を買っていこう。
ND128とPLフィルタをつけて三脚から撮ったのがこちら(シャッタースピード 1.0秒):
悪くはないが、、、24mm(+四隅のケラレをトリミング)だとかなり構図が窮屈な感じがする。
14mmでフィルタ類なしで撮ったものがこちら:
グッド。実に良い。一時はどうなることかと思ったがこれが撮れてよかった。PLフィルタはともかく、14-24でも使えるリアのNDフィルタは用意してもいいかもしれない。
余談だが、風体から詳しい人だと思われたのか、夕日がきれいに見えるのって何時頃なんですか?と家族連れの方に聞かれるイベントが発生した。日没の時間を伝え、その前15分間くらいじゃないですかねとモゴモゴ回答した。
見込み通り18:30に日が沈んだので、撮影終了。
帰宅
車で荷物を整理して着替え、19時過ぎに出発。21時前には新潟駅近くの駐車場に着いた。車を返却して新潟駅へ。
串カツ屋があったので飛び込んで栄養補給。よく考えると昼過ぎに蕎麦を食ってからこの時間まで(飲み物は飲みまくっていたが)何も食べていなかった。当然だが腹が減ったし、なにか買っていくべきであった。
最終の新幹線はガラガラだった。
まとめ
4時間かけて海まで行って、3時間歩いたり岩にへばりついたりして写真を撮り、また4時間かけて帰ってくるという若干アレな行程だったが期待通りの写真が撮れてよかった。行き帰りの電車で本も読めたし(しかし桑川まで電車で行けばもっと読めたのではあるが……)。
あとはND1000(以上)やリヤのシート型NDフィルタを導入するなどが今後の課題でしょうか。あるいは前にフィルタのつく広角レンズを考えてもいいかもしれない。
しかしWebpにすると(JPEGでも圧縮率高いともっと酷いし、このサイズにしては頑張っていると思うが)空の階調が荒れ気味になるな。50倍のサイズのJPEGにしたいかといわれるとNOなのでやむを得ないがやや悲しい。またこんどWebpの圧縮設定を細かく見てみようと思うが今日はもう人生に余白が無い。
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人生にはいろいろあり、いなほには20年近く前に乗ったような記録もないではないのだが写真などは全く残っていない。時期からすると485系のようなのだが、こんな国鉄国鉄した特急に乗った記憶は1ミリもなく、興味が無いというのは実にもったいないことだなと思うなど。 ↩