技術書典5に参加してきました
ついにこの日が来ました。
技術書典5にサークル参加してきました。
準備
前回までとあまり変わっていません。辛うじて新刊を入稿して(サークル始まって以来の、定価での入稿です)、前回と同じようにダウンロードカードを根性で刷りました。このあたりはこんどブログを書いてもいいかもしれないんですが、対面電書などのサービスを使うのが普通な気がしますね。
今回ははじめて宅配搬入で自宅に2箱もあった在庫を送りましたが、運営からの情報の通りに送るだけでした。ヤマトはWebから集荷申し込みするとそこに送り先などすべて書けるんですね。すばらしい。。
もちろん今回も公式の後払いシステムに対応するため余計にスマホを持っていきました。電波状況が厳しいという話があったので、docomoとau回線のSIMを両方持っていきましたが、どちらも特に問題なく杞憂に終わりました。お客さんの方は通信不調でセッションが切れて再ログインさせられていた人が多かったようでしたが。
会場へ
特に問題なく着きました。事前にサンシャインシティは複数のビルでできていて、1/B1Fでつながっているということだけ頭に入れておけばあとは案内に従うだけです。
なんだかんだで運営の皆さんのスムーズな準備のおかげで毎回前倒しでサークル入場が実現されています。尊い :pray:。今回も9時半ごろには入場できたので、まずは新刊を確認しました。
鮮やかな新刊 |
今回も真っ赤な表紙ですが、日光企画さんはばっちり印刷してくださいました。いつもありがとうございます。
ヤマトに頼んだ自宅からの荷物も無事到着していたので、いつも通りさっさと準備をします。今回は日光企画さんのサービスでA2ポスターを頂いていますので、意気揚々と掲げます。
設営完了 |
今回は既刊2種と新刊1種だったので机の幅がまるで足りず、ポスターは縦に折りました。心苦しいですが、予めこの事態は想定しており右10cmくらいには文字をいれずに印刷してあります。それでも既刊2(多汁性)は影に隠れてしまい、お越しいただいたなかには気付いていない人も多そうでした。
値札を書いてもらったりなんだりしているうちにいつのまにか11時になり、入場が始まっていました。
新刊について
お気づきでしょうか、今回はLaTeXのtwosideを制したので、ページ番号がページ中央下部でなく左右に振り分けられています。かっこいい!!!いま思い返すとダウンロード版のPDFもそのままになっていたような気がする。。だいたい事故りまくるのでここは入稿前にめちゃくちゃチェックしました。
しかし印刷のクオリティが高いので見ていてにやにやしてしまいます。特に本文。字がめっちゃきれいに出てます。日光企画さんが超絶技術力で救ってくれているのか、Techboosterさんの本で紹介されていたPDF-X化の設定がいいのかよくわからないが……。
頒布中
例によって@ymrlが慣れた手つきでお客さんをばんばんさばいてくれるので、適当によこから手伝ったりお礼を言ったりしていました。
3種の本が中途半端な価格で、ダウンロードカードもおまけで配る必要があるという最悪のオペレーション効率のサークルなんですが、トータル200~300部程度では列になったりすることはありません。はじめて参加する人はびびらず適当にやりましょう。オペレーション効率なんていうのは500部刷るようになってから考えればよいことだと思っています。代わりに販売の記録は一切つけていません。僕はこの手の作業を100%実行することができないタイプなので、はなから諦めています。搬入数を記録するということを覚えたので、あとから在庫との差分で販売数を逆算しています。
ただお釣りは準備しておきましょう。今回は100円玉が50枚くらい出て行きました。500円玉は増。100円玉は250枚持って行ったんですがまるで役に立ちませんでしたね。参加者の練度が上がっているんでしょうか。
途中売り子にまかせて買い物に出ることも出来ました。ありがたやありがたや。
会場の気温や混み具合は心配したほどではありませんでしたが、私の前の通路がマシだっただけのような気もしますね。
特に前半はいつも買ってくれてるのかなという感じの人が多くきてくださいました。すっと来て「新刊1部ください」と言って買って去って行く猛者達が。おかげで良いペースで売れていきます。そのあとはいつも通り14時ごろからペースが落ちていきました。
終了
17時に終了しました。ギリギリまで駆け込みで買いに来てくれる人もいたので最後まで在庫を切らさずやりきってよかったですね。在庫がたっぷり残りましたが、すべてComic ZINさんにお願いしました。
今回寄稿する機会を頂いた技術季報4は自分でも1冊買ったのですが、終盤に献本いただいたので2冊になりました……。今回は最後まで売っていたので、完売しなかった…?変な汗が出ますね。。1冊は読む用にして、もう1冊は記念にとっておきます。
一気に会場が広くなり、サークルと参加者が2倍になったなか大きなトラブルもなくイベントを終えられたのは本当にすごいの一言です。〆切を得てなんとか本を出せた私のような人も相当いると思いますし、相当な量の情報を世に出すのに貢献されていると思います。本当にありがとうございます。
打ち上げ
部数
さて部数です。
- 新刊 Effective肉と酵素: 174冊
- 低温調理器自作入門: 60冊
- Effective肉の多汁性測定: 37冊
新刊の部数は前回に及びませんでしたが、総数では過去最多の売り上げでした。今回も300部刷っていったので、部数的には良い感じに余力を残しつつ、満足した気分で打ち上げに向かうことができました。買ってくださったみなさま、本当にありがとうございます。被チェック数と頒布数の関係については別途書きます。フィードバック・感想大歓迎です。書名を入れてツイートしていただければエゴサーチで捕捉に参ります。
後払いシステムは売り上げのCSVエクスポート機能をたのむ……。今回は適当に開発者ツールからHTMLみたいなとこをコピペしてガッとアレして人力CSV生成で無事集計にこぎ着けました。
委託など
- Comic ZIN様ですでに販売開始していただいています。さすがに速い。
- Kindle版もあります。10/11には配信されるはず。
買ってくれ~~~
やり取り
- 取材のひと[ref]領収書があるか聞かれて無いと答える一幕もあったりしたが、取材ということを後から言うもんだからどうでもよくなった。そういうことは先に言ってくれ。[/ref]
- 「一部ください。○○テレビ(他意は無いが失念、民放のどこか)で取材をしているのですが、これを紹介しても、、」
- ぼく「すみませんが全てお断りしています」
- 断るのはテレビの取材に対する信頼がないからなので、他であれば応相談です :)
- とはいえいつかの冬コミの時とは違って本を買おうとしていただけまともな人だったとは思う。
- どういったお仕事を?(毎回聞かれているな、、
- サラリーマンです
- 私も酵素やってまして、、これは生体由来のものですか?
- そうです!
- 単離して使うみたいなすごいことはできないので、酵素を含む食品をそのまま突っ込んでます。
- 活性のピークがなぜか50℃とかにあるんですよね、めっちゃ不思議なんですよ。
- これ目当てに来ました
- ありがとう!!!!
- 注釈が多い(by ymrl)
- 書きたいことが多すぎる
- Effectiveってなに?
- さあ、、、、
今後
例によって何も決まっていません。冬コミには申し込んであるので、当選すれば山ほどある既刊を携えて参ります。クソエッセイコピー本は一度やったからもういいかな、、、
そのあとはどうしましょうね、全然別のことをしたいという気持ちも少しあるので、考えます。
ポエム
これは一般論の私見ですが、優れたエンジニアはデグレを恐れずプロダクトを改善し続けるものだと思いますし、局所解かもしれないところに留まることを避けるものだと思います。多少の問題や瑕疵があったとしても改善していけばよいことで、停滞こそ恐れるべきことではないでしょうか。我々ユーザとしては懸念があれば当事者に適切なフィードバックをして改善を待つべきです。問題をあげつらって叩いたところで、当人や新しく何かを始めようという第三者の気勢をそぐだけで、総体としてまったく生産的ではないと思います。
もちろん若いイベントであるということもあるでしょうが、技術書典の運営方法には毎回何かしらの変更が入っています。これには賛否あることでしょう。しかし(長い歴史がありリスクを最低限に抑えるための施策だとしても)当日署名捺印した紙を提出しなくてはいけないイベントが最善の形態であると私にはどうしても思えないのです。もちろん技術書典の運営のみなさまがどう考えているのかは外野の私には到底知る由もありませんが、このような考えをもつ私としては、これからも応援していきます。