2023年4月から変わったらしい(噂)。

そこら中に書かれているから詳細は述べないが、サンライズ出雲・瀬戸の切符はJR西日本のe5489というサイトで予約することができる。えきねっとと比べるとややマシかもしれないが、常軌を逸した仕様であるという点は大差ない。

このe5489で予約した切符を受け取る際の制約もまた驚異的1で、関東での受け取りを前提にまとめると、2023年3月までは下記のようになっていたと思われる。

  • 旅程にJR東海エリアを含む場合、JR東海の券売機で受け取り可能(東京・品川・新横浜にある券売機のうち、JR東海のもの)。JR東は不可
  • 旅程にJR東海エリアを含まない場合、JR東海は不可。JR東の一部(都区内, etc.)でのみ可能

サンライズは前者に該当するので、東京・品川・新横浜にある東海の券売機でしか受け取れなかった。特にサンライズが停車する横浜で切符が受け取れないという凄まじい仕様は有名で、これに関する情報はWeb上に多数見つけられる。実際に、過去はサンライズを予約しようとすると決裁の段階で上記の制約について注意喚起が出ていた。

が、今回(2023年4月)に予約したときはその警告が出ず、変だなと思ってWebの記述を確認していると、上記制約が無くなっていたことを発見した。同じ流れで関東のみについて書くと、現在はこのようになっている。

  • 旅程にJR東海エリアを含む場合、JR東海の券売機で受け取り可能(略)。JR東の一部(都区内, etc.)でも可能
  • 旅程にJR東海エリアを含まない場合、JR東海は不可。JR東の一部(〃)でのみ可能

注意書きの削除という形なので気づかなかったが、制約が緩和されており、JR東海エリアを含む切符がJR東の券売機(但し都区内等)で受け取れるようになっている模様。

Web Archivesで確認すると、2023/3/19の段階では不可との記載が赤文字であるが、現在はそれが消えている。

鉄オタでもない私たち一般人には到底理解不能であるにもかかわらずインパクトのある制約だったため、これが緩和されたことはどこかに取り上げられているものと思って調べてみたが特にニュースサイト等に紹介されているわけではなさそうだった。むしろ上記制約について2023年4月以降も言及している例もあるくらい。

公式の情報以外に裏付けがなく自信がもてなかったが、せっかくサンライズの切符を予約してあるので試してみたところ、普通に蒲田の券売機で発券できた。拍子抜けである。

JRのきっぷ。列車名「サンライズ瀬戸」とあり、右下に蒲田駅と記載がある。

ちなみに、e5489には下記のような記載がある2が、JR東の券売機ではクレジットカードと電話番号の下四桁のみで受け取りができた。

きっぷのお受け取りには「決済クレジットカード」、「予約番号(5桁)」と「電話番号(下4桁)」が必要です。

ということで、実際にWebの記載通り制約は緩和されていて、サンライズの切符をJR東の券売機で受け取ることはできる。但し、東京都区内各駅、北陸新幹線各駅、成田空港駅、空港第2ビル駅に限る3。なので、実際にこれで便利になる人がどれくらいいるのかは定かではないが、少なくとも東京や品川でどの券売機でも受け取れるわけで、そこは多少困る人が減るのかもしれない。が、いまはWebで調べると東海じゃないとだめ!とそこら中に書いてあるので、当面救われる人は増えない気がする。

  1. まず、東京から高松まで行きたいだけの人が自分の旅程にJR東海エリアが含まれるかどうかを把握しておく必要があるのがおかしいし、それによってJR東の券売機の挙動が変わるのもおかしいし、目の前の券売機がJR東のものなのか東海のものなのかを把握しておかなくてはいけないのもおかしい。一度全部潰れろよお前ら。 

  2. 予約番号も電話番号の下四桁もなぜか両方メールに書いてあり、何がしたいのかよくわからない。だから予約番号の確認はやめたのかもしれないが。 

  3. この制約はJR東海関係なく、e5489の受け取りをJR東でやる場合の制約として以前から存在する。馬鹿馬鹿しい。