長崎に行ってきた

突然1泊でどこかに行けるという気持ちになったので、長崎に行ってきた。

手配・準備

航空券高いなーやっぱ新幹線の範囲にするかなーと思っていたのだが、格安航空券を取ると安いということに気づいたので、急にいろいろと欲望がでてきた。しかし天気が最悪(北海道を除いて全国ほぼ雨)だったので、風景写真を撮りに行くようなのはやめて、普通の観光を目的に軌道修正。すると世界遺産が2つもある長崎が浮上してきたという次第。実は九州には(屋久島に行くため鹿児島で乗り継ぎをした以外に)行ったことがなかったので、今回はじめて訪問できて嬉しい。あと四国も行ったことないです。

ということで航空券をkiwi.comでとって、ホテルをBooking.comでとった。海外旅行をしていた頃(遠い昔の話だ)を思い出すやり口だ。軍艦島をもしかしたら見に行くかもと思ったのでタイムズカーシェアも予約したが、天気が冗談のように悪かったのでキャンセルした。

今回の旅のお供の本は、積ん読からピックアップした遠藤周作の「沈黙」だ。長崎を訪ねるのにふさわしいチョイスである。なおKindleでなく文庫本なので、今回はKindleを置いて出発した。

メインのカメラはα7iv、レンズはもしかしたら軍艦島を沿岸から狙うかもしれないので70-200+テレコン、基本の24-70、風景撮るかもしれないから14-24を装備。ぱっと出して撮るためのカメラとしてSigma fp + 45mmをウェストポーチに入れて胸元に常備という感じ。この組み合わせはポーランドで実績を積んだ鉄板のコンビである(αの機種は違ったけど)。

出発~長崎到着

羽田であっさりGoogle Payアプリで手荷物検査&搭乗口を通過。短いフライトでは窓側を選ぶようにしているので、今回も窓側にした。けっこう空いていて隣も空席。幸先の良いスタートだ。

しかし予報通りに長崎の天気は悪く、着陸前に見えた河口はいかにも雨ふってますという感じで雲も厚かった。揺れると予告されていた割には揺れなかったが。

上空から見た河口。青い海に泥水が流れ込んでいる。天気は曇天。

飛行機を降りて空港の出口から出たところ滝のような大雨に出迎えられ、必死でバスに乗るはめに。長崎駅前に着いた頃はそこそこ弱まっていたが、この日は結局ずっと雨に降られていた。どうでもいいがバスの運転手がキレ気味で応対していて東欧みがあるなと思った。

沈黙が思いのほか読みやすく、着いた時には読み終わっていた。帰りに読む本がない。大誤算である。

観光1日目

長崎駅前のホテルにチェックインして、とりあえず腹ごしらえ。駅の中に有名な中華料理屋が出店したそうなので、皿うどんを食べた。メニューに皿うどんと、皿うどん(太麺)があったので、「普通の方の皿うどんください」と言ったところ「普通って細麺のことですか?」と言われ、こっちが聞きてえよと思いつつそうですと返事をした。

皿うどん

うまい。

この段階で4時を過ぎていたがまだまだ明るいので、とりあえず行ける範囲で行ってしまおうと思ってまずは平和公園へ向かった。路面電車はやはりよいものだ。

路面電車

噴水と、有名な像をみる。

平和公園の噴水と石碑とその奥に見える像

で、再び路面電車でこんどは南へ。めがね橋を見て、出島まで歩くことに。

めがね橋(半円が2つ並んだ形状の橋)が川にかかっている

川沿いの柳の並木

川沿いの並木に柳を植えるのは良いと思うんだよな。関東じゃぜんぜん見ない気がする。

で、出島へ。見たかったのはこの橋である。

出島表門橋の説明文。片側から支える橋である旨とその経緯が書いてある

橋を支えている側の根元

橋と出島側の門

出島は文化財なので、工事をするときは忠実な復元をしなくてはならない決まりらしい。なので出島に橋を架けるために工事をする場合は橋も忠実に復元する必要があるのだが、出島との距離がその後のあれこれで変わっており、まったく忠実な復元はできないとのこと。そこで、片側から重量を支える設計にして出島側に工事をせず(土台を立てず)に橋をかけた、ということらしい。クレイジー。

橋を渡った先になにがあるのか全く知らなかったのだが、当時の出島部分が観光地として整備されていて見学できるようになっていてけっこうよかった。

出島で最も大きい建物の外観。ハの字型に2つの2階へ上がる階段が見える

出島をのんびり観光していたら日没が近くなってきたので、あわてて稲佐山へ向かった。三大夜景だかなんだかわからんが、とりあえず行ってみるぞという気持ちである。面倒だったので一旦ホテルに戻ってからタクシーで向かった。片道2500円くらい。

夜景。曇っており見栄えがしない

しかし山頂はものすごい風と雨で屋上の展望台に出ることすらできなかった(階段の途中で傘がひっくり返るくらいの風で、怖くて(大雨もあり)それ以上登れず)。適当に途中から撮ったのが上の写真。

しゃーないので、タクシーで下山。路面電車に乗り換えて、閉店間際の紀伊國屋書店に滑り込んで本を補充。

そのあと適当に夕飯を食べようと探していたが、Googleマップの営業時間がデタラメ(おそらくコロナなどで短縮したものが反映されていない)だったので夕飯難民になり、適当な空いてる居酒屋に駆け込んで食べた。その後コンビニに寄ったりしつつホテルに戻ってすぐ寝た。

1日目は雨だったのを言い訳にほとんどfpで撮っていた。防滴もしっかりしてそう(イメージ)なので。。

観光2日目

朝食はホテルのビュッフェ。「カレーはいろいろな野菜を煮込んだ栄養たっぷりの料理」と書いてあったので食べた。

2日目も雨予報なので、α7ivにPeakDesignのレインカバーを装備して臨んだ。丸一日fpで撮ると電池がもたないし、さすがに45mm一本では限界がある(と思いつつ、意外と45mmで十分だよなという説もある)。

朝一でホテルをチェックアウトして、まずは大浦天主堂へ。

天主堂入り口の左右の建物と、奥に教会が見える。教会は白い壁で、尖塔には十字架が掲げられている

沈黙を読んだ直後なので信徒発見などの話を聞くとぐっと来てしまう。

大浦天主堂は世界遺産(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 )構成資産のひとつで、できれば他も見たいのだが離島や離れた場所の教会ばかりなので今回の時間では無理だった。

おつぎはすぐ隣にあるグラバー園へ。ここにはもう一つの世界遺産(産業革命遺産の歴史)の構成資産のひとつである旧グラバー住宅がある。

こちらの構成資産は非公開のものが多いうえに、場所も長崎の市街地にはほとんどない。最も有名な軍艦島もツアーで上陸する必要がある。長崎駅から行けるのはこの旧グラバー住宅くらいのもので、これを世界遺産に含めたのは観光の観点で超ファインプレーなのでは…と思った(偉大な人だとは思うし美しい家だとも思うが、その私邸を世界遺産にするのは本当に妥当なのか…?日本最古の洋風木造建築とのことだが……)。ともあれそのおかげでわずか数時間で世界遺産を2つ訪問できたことになる。世界的に見ても有数の効率ではないだろうか。

グラバー園を後にして昼飯を食べに。このあたりで雨が上がった。

瓦屋根と広いベランダが特徴的な旧グラバー邸

グラバー園の近くにANAクラウンプラザホテルがある。どうでもいいが、蒸し暑い雨上がりの夏にこの看板とソテツの木が視界に入ると自分がハワイかグアムにいるのではないかという錯覚を起こしそうになる。

トルコライス。トンカツ・ピラフ・ナポリタンがあり、奥に申し訳程度の野菜がある

ランチは長崎名物らしいトルコライス。ナポリタンとピラフとトンカツをがっちゃんこしたすごい料理で、テンションは上がる。見た目通りにおいしい。

その後オランダ坂を見て海沿いに出て海を見渡したりして歩いていたが、もう1カ所いけそうだったので浦上教会へ行ってきた。原爆の爆心地に近い教会。

茶色いレンガ造りの浦上教会。2つの塔が左右対称にある

その後まだちょっと時間があったので、なんとなく路面電車でJR浦上駅まで行って、そこから長崎駅まで一駅移動してみた。なんということはなく、普通の電車だった。

JR長崎線の車両

限界ローカル路線ということもない(1時間に3本くらい)し、普通にSuicaで乗れる。

で、駅前からバスに乗って空港へ。腹が減ったので、とりあえず飯。名物らしいレモンステーキをいただく。まあ、うん。

レモンステーキ。鉄板の上の牛肉に薄切りレモンとバターが乗っていて、横の皿には白飯がよそってある

そしてつつがなく搭乗。復路のお供は現地で調達した「あの本は読まれているか」である。これも、かなりよかった。

長崎空港6番搭乗口。東京行きと書いてある

離陸直後、なんか丸く虹が見えると思って写真を撮ったら本当に写っていた。地上ではほとんど見えない円形の虹だ。

雲に丸い虹がうつっており、そこに飛行機の影もおちている

あとは着陸が近づいてくると富士山が見えてけっこう良かった。やっぱ富士山しか勝たんわ。

飛行機の翼とエンジンと富士山

夕焼けの中の富士山と三浦半島

船の航跡と横浜の街と富士山

特に問題なく終了。

まとめ

雨の中ではあったが観光が良い感じだったのでよかった。食事はもうすこし事前に調査してから行けば良かったと思わないでもないが、まあこんなもんかな。限られた時間でいろいろできたと思う。結果的に出番のなかった三脚と70-200がすごい無駄に重かったが、それでもなんとかなったのでOKということで。