COVID-19下の生活について@2020/05/16
COVID-19禍
いわゆる新型コロナウィルスのせいで生活が一変した。私としては世間様に比べてそこまで大きな影響を受けているわけではないのだが、記録として身の回りのことをメモしておこうと思う。
2019年末~2020年2月
2019年末はふつうに旅行に出かけていて、年末に帰ってきてコミケにサークル参加した。年明けはいつもの正月らしくすごし、そして仕事始めのころに風邪を引いた。普段からあまり風邪を引かない私にとっては数年ぶりのことだ。さらに珍しいことに熱が下がるまで2,3日かかった。そのあともひどい咳に2週間くらい悩まされ、もう若くはないのだなあなどと思っていたが、いま考えるとこれは……?という気になる。当然のことだがすっかり全快してそれ以降現在にいたるまで体調には何の問題もない。
その後も2月くらいまでは何も考えずに生きていて、いまでは考えづらい軽口を叩いていた様子。
コロナウイルスの致死率が3%だかなんだか知らないが労働を経験した人間は100%死んでいるよ
— 社会の歯車 (@naotaco) January 28, 2020
この頃は(私も、大多数も)マスクをすることもなくへらへらとしていたし、出かける必要があれば出かけていた。会食の予定があったら普通に実行していただろう(友達が少ないので、特に予定があった記憶はない)。
旅行者とおぼしき海外の方に道を聞かれたりしていたのだが、バンダナを口元に巻いており、あれはマスクの代わりだったのだなあと後から気づいた
— 社会の歯車 (@naotaco) February 4, 2020
クルーズ船の感染者が話題になっていた頃で、日本は欧米諸国から感染国という扱いを受けていたと思う。こんなときに日本に旅行にきてしまって大変だなと人ごとのように思っていたのを思い出した。
プライベートで言うと、2月に予定されていた技術書典8は中止になった。あの早い段階であれだけの規模のイベントの中止を決断できたのは本当にすごいことだと思う。
2020年3月
この頃になるとコロナウィルスの問題が広く知られるようになってきて、人々の不安感も高まり碌でもないデマが飛び交うようになってきた。中でもデマだかゲーム理論だか知らないが、トイレットペーパーが1ヶ月くらい品薄状態が続いたのが一番ひどかったと思う。本当に買えなくてたいへんだった。マスクは別格としても、トイレットペーパーに端を発して常に何かしらの商品が品薄になっていたように思う。パスタとか納豆とかそういう、料理に慣れていない人が食べそうな食品から無くなっていった印象だった。
私は幸いリモートワークがしやすい職種・職場のため、3月は7割程度自宅から勤務していた。これは本当に恵まれていたと思う。さらに私はオタクなので自宅にモニタ2枚と机と快適な椅子、素晴らしいキーボードがあり(在宅勤務環境についてはまた追ってブログを書こうと思っている)、自分ひとりの部屋もある。この点でも運が良かった。私の会社はあまり若い人が多い会社ではないので、同僚には子供がいる人も多く、自分の部屋や机がない人も多い。彼らのリモートワーク環境の話を聞いているとかなり大変そうだった。
感染防止のためというより、自宅での勤務が快適だ(環境が悪くなく、仕事が捗る面もある)というモチベーションで積極的に在宅勤務を選択していた(この頃は出社か在宅か、自由に選べる状況だった)。実際、通勤の時間を夕食の準備にあてることができQOLはかなり高まっていた。
もちろんリモートワークが難しい、あるいは不可能な職場の人はたくさんいるだろうし、そのような人にインフラを支えていただいているから私の生活が成り立っていることは認識しているし感謝している。リモートワーク可能な職種の私としては、できるだけ引きこもって感染拡大防止に資するとともに、せいぜい働いて微力ながら経済を回すよう努力するのみだ。
月末には急激に感染者数も増えてきて、オリンピックの延期が決まりコミケの中止が決まった。欧米はとうに日本を抜き去り大変なことになっている。
(https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/ より)
話はずれるが、C96で初めての使用となった南ホールに出展し、C97も続けて南に出展、初の中止となったC98にも当選していた。この先どうなるかわからないが、激動の時代を見届けていたということを老人になったら語りちらすことになるのだろう。
2020年4月
緊急事態宣言が発令され、出社もほぼ不可能になった。原則在宅勤務となり、4月からは現在に至るまでほぼ100%在宅勤務をしている。諸外国のロックダウンのように外出を禁止されているわけではないが、日本らしい同調圧力により外出自粛の要請に従うのが当然という雰囲気が醸成されてきた。自粛要請という狂った日本語が当然のように使われているということを記しておきたい。
NYのような完全なロックダウンでは全くないため、出かけようと思えば出かけることはできるし、会社に行っている人も多い。この点では感染者・死者数が少ないことを経済的なダメージコントロールに繋げられているというわずかな希望を抱いている。いまのところ。
私といえば困っているのは髪を切りにいけないということくらいだ。実際には美容室は営業しているようで、行こうと思えば行けるのだが、さすがにわざわざ外出の機会もない自分の身だしなみのために濃厚接触をする気にはならない。
ぼくのかんがえた最強の政策流れていくTLキッツいな
— 社会の歯車 (@naotaco) April 1, 2020
この頃になるとインターネットがクソみたいな状態になり(元からクソかもしれないが、それとは違うクソだ)誰もが怒りを垂れ流しているかのような状態に見えてきた。引きこもってインターネットし続けることに慣れていない人が多いのかもしれない。インターネットはおまえの不安のはけ口ではない。
ツイッターがクソ過ぎるし写真を撮りにいくこともできないので、過去の写真を上げていくことにした。
メリダ(メキシコ)。 単なる小さい田舎町で遺跡が特に近いというわけではないのだが、バスが出てるのでここから観光した。立派なカテドラルがあって、大晦日だったからか広場で人々がパーリナイしてた。たしかウシュマルとチチェン・イツァーをここから見に行った。 pic.twitter.com/U60xPEHXwG
— 社会の歯車 (@naotaco) April 6, 2020
1日1回、忘れなければ上げることにした。今でも続いているがそろそろネタが無くなる。
多くの人が外出を自粛するようになり、Zoom飲み会というやつが流行り、飲み会の代わりとしてビデオチャットで雑談をするというのが一般的になった。学生時代の友人たちや実家などとつないで話している。以前から考えれば信じられないことだが、IT系じゃない人たちが普通にこれをやるようになっている。この騒ぎで社会のありようがものすごい速度で変化しているのを感じる。
品薄になるものも日々変わっていて、学校が休校で退屈している子供と一緒に楽しめるようなものが品薄になっているのもよく見かける。ホットケーキミックスや無塩バターなど。
生活の変容に付随して社会インフラの問題も顕在化している。ゴミ排出量が増え、人々のギガが不足し、集合住宅の共用回線の帯域は逼迫している。ネットスーパーは配送枠が一瞬で埋まるし、Amazonのお急ぎ便は届くのに3日かかる。もともと営利企業(とそれに倣わされた行政サービス)はあらゆるリソースを最適化するのが仕事だから、負荷の傾向が変わると大きな影響を受けるのは当然で、転換点にいるということだと割り切るしかない。前述の品不足も、切り詰めたサプライチェーンに外乱が加わると品不足は不可避なのだと思う。
4月も終わりになると、ピーク(少なくとも現時点で第一波と思われているもの)を過ぎた感触とともに、短期的に完全な収束をみることはほぼ不可能という認識が一般的になってきた。アフターコロナなりウィズコロナなり、奇妙なフレーズが生まれて中長期的な感染防止と経済の両立という概念が語られるようになってきた。
2020年5月
GW中に緊急事態宣言が延長された。一連の政府の対応は期待以上だと今現在の私は思っているが(死者数という結果がすべてだと思っている)、にしても1回目の期限をGW終了までとしていたのは愚の骨頂だと思う。GW中に発表されても対策が決められる企業はないだろう。
それはそれとして5月に入ってから新規感染者数は減少し続けておりピークを完全に過ぎた印象がある。今の段階で私の生活はほとんど変わっていないが、大都市圏以外の緊急事態宣言は解除された。これから徐々にバランスをとりながら経済活動を再開する流れになるだろう。最近ではトイレットペーパーが品薄ということはなくなった。すばらしいことだ。
私の部署は社内でもかなりリモートワークしやすい方なので、社内で出社率を徐々に高めるとするなら私は最後尾になると思われる。当然現段階ではフルリモート状態であるが、しばらく(数ヶ月単位で)この状態が続く可能性がある。
前述のように私はリモートワーク&引きこもりでもなんとも思わない性分&比較的環境が充実しているようなので、出社枠が制限されるなら率先してリモートワークを引き受けたいという気持ちだし、今後も自由にリモートワークできる状態であってほしい。他方、経験の浅いメンバへのフォローが明らかに難しくなるなど、フルリモートの弊害も顕在化している。組織としては多少なりとも出社率を上げないと生産性は回復してこないと思う。
もちろん私としても出社したいときにできる方が助かるし、遊びに出かけたいこともある。何より旅行ができないのは本当に悲しい。インターネットがクソなのも悲しいし、困ったことはいっぱいある。そのような中でも楽しいことにフォーカスして生きていられるようがんばっていくのみである。
ここまでのところ影響があまりなく仕事が継続できていると書いているが、それは小売業や飲食業のように即座に影響が出るわけではないというだけで、この先も以前と同じように自分の会社のビジネスが回るかどうかはまったくわからない。この先私が経済的に大きな影響を受ける可能性もあるが、そうならないように頑張るのみである。
2020/05/16現在ではこんなところか。
外出自粛要請期間中の生活変化
- 食料品の調達(以前からほぼ自炊)
- 以前:9割近所のスーパー、残りを通販(Amazon)
- 現在: 3割を近所のスーパー、残りを通販(ネットスーパーなど)
- 本
- 通勤時間がなくなり読む時間が割り当てられなくなってしまった。対策検討中。
- 生活時間帯
- 以前:6時半起床、弁当作って8時に自宅を出発、1時就寝
- 現在:9時起床、軽く食べて業務開始、3時就寝(根が夜型なので)
- 交通手段
- 以前:徒歩+電車で外出、買い物
- 現在:スーパーや食料品店を自転車でまわる。1ヶ月以上駅に行ってない