Compagnon ‘the backpack’ 2.0 を買った
以前からカメラバッグ兼デイパックとして使っているバッグがだいぶへたってきたので代わりを探していた。なかなかこれと思うものに出会わなかったのだが、やっと見つけたので買った話。
先代: National Geographic Africa Camera Backpack
2014年に2万円くらいで買ったもの。下半分がクッション入りになっていてカメラバッグとして使える。当時はNEX-5Rなどかわいらしい装備だったためこれで十二分な容量であった。上半分は通常の荷物を入れられ、背中にはラップトップも入る。使い勝手とサイズ感が非常によく、どこに旅行にいくにもこいつを背負ってでかけていた。いま気付いたが、この名に冠するアフリカにも2度これを背負って行ったことになる。今までありがとう。
Compagnon ‘the backpack’ 2.0
後継としてPeak Designからなにから調べた結果、(主に見た目が)気に入ったのでCompagnonのバックパックを買った。
https://compagnon-bags.com/en/shop/camera-backpacks/183/the-backpack-2.0
ウェストのベルトと三脚ホルダーが別売りアクセサリになっている。私はベルトを注文した。
バックパックが499ユーロとなっているが、これはVAT込みの金額なので、国外配送だと420ユーロ程度になる。42ユーロのベルトと25ユーロの送料を合わせて総額は486ユーロだった。
Compagnonの製品はB&Hでも取り扱いがあるのでそっちから買う方が楽だと思うのだが、backpack 2.0が売ってなかったので直販を利用した。ちなみに他に売ってそうな店は見当たらないし国内では買ったという人すら見当たらない。
注文~配送
クソ時間がかかった。
注文から10日くらい発送されないのでメールを送ったところスルーされた。次にFacebookのページから問い合わせられることを発見したのでそこでどうなっているのか聞いたところ、「バッグ(ライトブラウン)とベルト(ダークブラウン)の色が違うけどあってる?ライトブラウンはいま品切れなんだけど少ししたら届くんだよね」というような話になり、ああだこうだとやりとりをしている間にベルトが入荷した。ということで2点揃っておくってくれることになった(何だったんだ…)。
配送もDHL→日本郵便(一般)だったので1週間かかった。
VATがかからなくて喜んでいたのもつかの間、関税[ref]その他バッグのうち外装が革のものに該当し、8.3%の関税が課された。根拠となる金額が33000円くらいだったのがよくわからん。免税範囲があったりするのだろうか。Invoiceを見る限り普通に買ったときの金額が記載されていたが。[/ref]と消費税で5400円を追加で取られたのであった。
開封
革と金属部品の質感がかなり上質で大変よろしい。
正面には小さいポケットが一つあるだけシンプルでよろしいが機能性はまあ、うん。 背中と背負うストラップは革製で、けっこう品の良い革が使われていて柔らかく上質な手触りである。写真ではPeakDesignのCapture clipが付いている。
側面にはポケットがあり、背中側の面でなく側面に沿う方向に物が入れられる。クッションの外側。あとは三脚ホルダーを装着する部分と三脚を抑えるバンドがある。左右の構造はまったく同じ。
胸のところのベルトは引っかけるタイプの金具になっている(なおタイトできつい)。Blackrapidにもこの手の金具が使われてたなあ。
上はロールトップになっていて、荷物を追加で入れることができる。前出の全体写真の状態だと最小なので、ほとんど荷物が入っていない(クッション部分の外に荷物がない)状態。丸まってるところを伸ばしたところの口はマグネットで軽く止まる程度になっている。余裕を持って丸めてバンドで止められる程度にしておかないと(スリとかの)不安はあるかもしれない。口を開けたところには小さいポケットがある。
ロールトップを止めるための金具はしっとりとした動きで、両端を押すとロックが外れる。かっこいい……。
中は一般的なマジックテープの仕切りになっている。クッション部分とロールトップ部分の境目は固定されておらず、四辺がマジックテープになっている仕切りが用意されているだけ。個人的にはここは縫ってがっちり作って欲しかった気はする。
フタの裏はポケットが2つとカード入れが1つ。すべてマジックテープで止まっているだけなので外したり動かしたりできる。
フタにはラップトップが入る(公称ではmacbook Pro 15inchまで)。ThinkPad X1 Carbon 6thは余裕を持って納まる。
ベルトは左右下端のループに金具を引っかける。前の金具はロールトップのものと同じ。左右にクッションがあり、ここが骨に当たるところをカバーしてくれるので非常に快適。不要なときはしまっておける。
比較
大きさの差がすごい。ナショジオのは良くも悪くも柔らかかったし軽かったのだが、compagnonのは形もしっかりしているし革をふんだんに使っていてちょっと重い。後述するが機材もたくさん入るので、入れすぎると死ぬと思う。
背中の大きさに自信がない人はやめたほうがいいかもしれないが、まあ標準体型の男性なら日本人でも大丈夫(私は背が低いが肩幅はでかい…)。小柄な女性だとちょっと大きすぎると思う。
機能面では、三脚やペットボトルが入る左右のポケットがないのがちょっと厳しい。海外のペットボトルは水漏れしたことがあるのでバッグの中には入れないようにしている。適当なボトルホルダーを横につけようかな。三脚はPeakDesignのTravel tripodがケース付きで届くはずなので、ケースごと横に付けてしまおうかと考えている。
運用
開くのが背中側なので、片方のストラップを肩から外してバッグを体の横に回してくると、ジッパーを半分くら開いて中の物にアクセスできる。以前はこれができなかったのでだいぶ助かる。これをやっている時のイメージが1枚目の写真なのだが、伝わらんな、、、
中はかなり余裕がある。2枚目の写真は、α7R + SEL70300G(写真上)、Sigma 35/1.4 Art, 14/1.8 Art, SEL1635F4Z(写真下)に入れたところ。これにα7Riiiを足せばほとんど私の持ちだし機材のMAXになる。見ての通りかなりの余裕があるので、その他の部分はカメラ以外の荷物を入れるのに使える。旅行中に1日出歩くことを考えるとここにかなり物を入れることになると思うし丁度良いと思う。
14mm Art(for E-mount)のようなでかいレンズも立てて入れることができるくらいの深さがあるので、本気を出せば5kg分くらいのレンズが入ると思う(謎の単位)。破綻するような作りはしてないと思うけど、ウェストのベルトがないと無理なのでは。
深さがあるということは小さいレンズが動いてしまうことを意味する。革製のバンドでこれを防ぐことができるのだが、この革の裏側から細かいカスがたくさん出てくる。他の状況ならまだしもカメラのすぐ横でカスを出すものは使えないので、このバンドはお蔵入りに。適当なベルクロテープを買って使うことにした。
感想
よい:質感・デザイン・背負ったまま荷物が出せる・ウェストのベルトが着脱式
微妙:高い・でかい・ちょっと重い