天体撮影 レンズヒーター実戦投入編
やっと晴れたので行ってきた。
ISO 2500, 26mm, F/4, 13sec.
今回は某湖畔で撮影してきた。以前は五合目で撮ることが多く、また冬ばかり行っていたので結露に悩まされることもなかったが、夏の撮影や今回のように湖畔での撮影だと湿度が高く厳しいということがわかってきた。今回は誤って湖に足を突っ込むミスを犯す程度に波打ち際(?)のすぐそばで撮影していたこともあり、バッグや三脚、レンズまですべて結露してさらにそれが霜のように凍るという非常に厳しい環境であった。
そこで早速、前回とりあえず買ったこいつを実戦投入である。
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ビクセンなども似たようなものを出しているが、値段が圧倒的に安いのでとりあずこっちを買っていた。といっても買ったことすらしばらく忘れてカメラバッグに入れっぱなしになっていて、現場で結露しているのに気付いてから引っ張り出してきたのであった。
結論から言うとほんとうに結露しなくなった(星を撮るのに必死で、特に装着した状態の写真などはない)。
霜が降りていたので、少なくとも-5℃くらいになっていたとは思われる状況でもちゃんと結露を防いでくれてすごいなという感じではあるが、外気温より数度でも高ければ結露しなくなるのだろう、きっと。
結露対策としての性能には文句ないが、ベルト?というか本体?の幅が広くて鬱陶しい。結露を気にして前玉・フードのあたりに巻くとすると、望遠ならよいが広角レンズの多くではフォーカスリングにかぶることが不可避。ズームリングはテープで止めている人も多いだろうから別によいとしてもフォーカスリングにかぶると若干つらい。二つ折りにして取り付けている人もいるようだが器用すぎでは?ばらしてむりやり幅を狭めてみてもいいかもしれない。ベルボンの製品はここに配慮して幅が細いので使い勝手はよさそうである。
ケーブルはそこそこ長く、接続先のモバイルバッテリを袋に入れて三脚にぶら下げても不足はない。
実測した消費電力は 740mA/s * 5.02V ≒ 3.7W/s くらいであった。 3.7J/sとすると1cal/s以下なので体感的には些細な発熱量という感じであるが、ずっとつけていると温かくなってはいる。前出のベルボンの製品も仕様を読む限りでは800mA/sくらいの消費電力とのことなので、発熱量に大差はないだろう。今回2,3時間使ったところ、Cheeroの公称3.6V * 5200mAh (18.72Wh)バッテリのメモリは2/4になっていた。この気温でほぼスペック通りに使えそうだし優秀だな。。。それはそれとして、本当に一晩撮るなら10000mAhクラスが必要っぽい。バッテリ切れになっても気付かないだろうし。
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もっと死ぬほど寒いところで(オーロラとか?)撮るならカメラ丸ごと保温するようなことを考えないといろいろだめそう。ちなみに今回はカメラのバッテリも凄い速度で減っていき、α7RのWバッテリは一晩で3つ空になった。
5.02V |
0.73A |
ついでにスカイメモSでM42がいい感じに撮れたので載せておく。
ISO 3200, 300mm, F/5.6, 121sec., トリミングあり
300mm, 2分でもばっちり追尾できている、のであるが歩留まりが悪い。風か地面からの震動かはわからないが、7割くらいは何かしらぶれてしまう。三脚座無しで300mmレンズなのが悪いのかな。向きと程度がまちまちなのでシャッターショックではないと思う。うーむ。コンポジットしようと思うと厳しいな。