大学4年間を終えて(4年前の僕へ)
僕は2007年度にSFCに入学して、2011年3月に卒業します。4年間で思ったことを4年前の僕に向けて書きます。SFC受験生~SFCの新2年生くらいの方にとっても意味があるかもしれませんし、ないかもしれません。一言で言うと、デキる学生になるため研究会に入ろうっていう話です。勉強以外に打ち込むことがある人はまた別の話だと思いますよ。
自分語り
1年生:とりあえず大学に入ったので、適当にゆるそうな運動系サークルに入り、塾講師のバイトを始め、バイオインフォ系の授業をとって、秋学期にバイオ系の研究会に入った。
2年生:研究会をやめ、CBのゆったりした某研究室に入り、授業は情報系のものを主に取るように。
3年生:ほぼ2年生のまま。年末に就活を始める。
4年生:就活をなんとか終え、授業にはまじめに出続け、秋から年末にかけて卒論。
最終的に158単位を取得し、GPAは3.7くらい。サークルもバイトもずっと続けてきた。仕事は見つかったし卒論も褒めて頂いた。そういうわけで大きな不満はない(プライベートは寂しかったけどそれは別の話だ)。
でもこれは、こんな僕のようにならないための記事です。
授業なんて取ってる場合じゃない
心残りがあるとすれば、何の専門性も獲得できなかったことだ。理由は簡単で、3,4年になっても授業ばかり受けていたから。やっぱり専門性とそれに伴う能力を獲得するには研究(会)がいちばんだと思うんですよ。特にSFCの授業は広く浅い傾向があるので、深く知りたければ研究会に入って先生とか院生とかから習ったり難題を押しつけられたりするしかない。
僕のまわりで僕が尊敬する友人達は、みんなきつめな研究会に入っていて、そこでの活動にかなり多くの時間を割いてる。研究室に住んでるやつもいる。授業なんて二の次だから単位があぶない人だって多い。でもみんな俺より確実にデキる。学会には行くし、論文だって書いてる。かっこいい。
余談だけど大学は124単位を越えた単位数については一切評価してくれない。飛び入学とかその辺はAの比率で評価される。売買もできないし、余剰単位など取るだけ無駄というものだ。成績重視の奨学金も落ちたし。
自分にあった激しい研究会に入ろう
そもそもSFCのカリキュラムでは1年に40単位(+α)とれるのに124単位あれば卒業できるわけだ(フルに授業とったところで大学生には余暇なんていくらでもあるのに!)。これはきっと残りの時間を研究に使えということなのだろう。124単位取った後に残ってる授業は興味がないかレベルが低すぎるかどっちかで、自分の成長に寄与するとは思えない。まして専門性は得られない。ソースは俺。
そこでSFCの1,2年生には自分にあった(←ここ大事)激しい研究会に入って欲しい。これはあなたの余暇を思いっきり奪うだろうが、かわりに何かの専門性と能力を得られるだろう。僕の入っていた研究会は先生や先輩から無茶振りされることもなく、完全に自分で課題を見つけるしかなかった。もちろんなまけた。暇すぎて授業ばっかりとったらこのザマだよ。
とりあえず入ってみる
そういう素敵な研究会にいくつか心当たりはあるけど、偏りがあるだろうし僕のイメージでしかないので名前は出さない。自分で探そう。幸いSFCは1年秋から研究会に入れるので、がんがん入ってみたらいい。単位にもなるし(だいたいの研究室は新人には甘いと思う)、2年生が終わるまでに最低3つは入ることができるわけだし、とりあえず入ってみるべき。目安としては先輩がついて時間外もきっちり指導してくれたり、サブゼミがあったり、そういう時間割のコマ外の活動が活発なところがいいんじゃないですかね。あくまでイメージですが。
で、研究会の活動はだいたい目的があって、それに対するアプローチを自分で考える必要があるので、授業より得られる経験値がだいぶ大きいと思う。何かを学ぶときに(単位以外の)目的がないというのは致命的。そして研究会は授業と違ってレベルに上限がない。だから、研究会に入りましょう。
進学か就職か
気付いたら3年も終わりかかって、就活するか院に進むか考えなくてはならない時期になっている。研究会に入って1年もやっていれば、研究に興味があるのかないのかくらいはわかると思うので、そこで進学か就職か決めたら良いのではないか。僕は結局研究に向いてないという結論に至ったので就職することにした。逃げた。
(いままで”研究する”ではなく”研究会に入る”と言ってきたのは、学部のレベルで研究と呼んで良いのかよくわからなかったからです)
そしてこれはごく狭い観測範囲の話だが、研究会でがんばってきた人は就活もコケていないように見える。もちろんケースバイケースだし僕の主観だが。頑張って損することなんてないですよ。
まとめ
せっかく大学に入ったんだから何か身につけないともったいないので激しい研究会に入りましょう。だいじょうぶ、友達さえいれば遊ぶ機会なんていくらでもありますよ、大学だもの。