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オリンパスのOPC, Open platform cameraのイベントがあったので、申し込んで参加してきました。

実物をさわれるコーナーと、SDK説明会(1時間), あとはアイデア発表会。場所は渋谷のFabCafe。おしゃれすぎてつらい。Maker系のイベントにいったことがまったくなかったので、カジュアルに3Dプリンタでパーツを作ってる光景にはかなりびびった。他方、SDKについてコアな質問をしてるアレな人とか、ビジネスマンみたいな人までいて裾野が広いなと。

もともとm4/3にはあんまり興味が無いので、製品が発表されたときもソニーのQXと同じようなのが出るんだなくらいにしか思ってなかった。ところが、行ってみると全然印象がちがってびっくり。言っちゃ悪いがソニーのカメラのAPIはサポートも薄いし勝手に作れば?という感じがしたのだが、オリンパスは使いやすいSDKも提供されてるし、イベントも積極的にやってるし、参加する開発者を増やそう、コミュニティを広げようという意識がだいぶ強いように感じた。正直いまからマウント乗り換えてm4/3に行くのは厳しい(性能的にもね)けど、がんばってほしいなあ。高級コンデジ版が出たら欲しくなるかも。あとBluetooth LEでスマホと常時接続してて、スマホから電源入れられるのがクソ便利そうだった。実際買ったらラグにいらついて電源ボタンを押しに行きそうだけど。

Olympus Air
Olympus Air

SDK説明会は初級編だったので、気張ってAndroid StudioにSDK同梱のjarを入れたプロジェクトを用意していったのは肩すかしだった。説明もiOS版、参加者もほとんどmacだったし。これがMaker達なのか……。あとは以前から参加してたテスターの人達の作品発表の時間。スペック系ガジェットオタクにはよくわからない世界であった。とにかく全体的に、簡単に開発に参入できて、コミュニティで盛り上がれますということを推していて、良い意味で開発者への媚び方が上手だなと思った。

あとはSDK開発者のかたと立ち話してたのだが、このプロジェクトに対する熱い話を聞けてとてもよかった。

SDK

(Android版の)SDKはjarファイルひとつで提供されてて、プロジェクトに放り込んでインスタンスつくって、そこにjpegが送られてきたときのリスナとかカメラの状態が変わったときのリスナとかがあるので適当にそいつらを待って、takePictureとかのメソッドを呼ぶだけ。簡単。すごい。再生モードと撮影モードが別れてるのはいかにもカメラっぽいけど。さすがにSDKというかラッパーライブラリ的なかんじで提供されてると使いやすい。これならネットワークとかカメラの知識が無いスマホアプリ開発者(のなかでもビギナー)がとっつきやすそう。聞いたところではBluetooth部分の機能もSDKで提供予定とか。電源を入れられるようになるらしい。

SDKを入れたアプリを立ち上げると、決め打ちっぽいIPアドレスのCGIにアクセスしにいってタイムアウトする様子がログに流れてくる。シンプルな作り。複数台接続とかアクセスポイント経由とかそういう接続形態には対応してないとのことなのだが、SSDPとか使ってネットワーク的な自由度を上げてもよかったんじゃないかとは思う。実装はめんどくさいけど、SDKで隠蔽してるなら別にいいじゃん。SDKを作るのは大変だろうけど。。

あとそもそもSDKのバイナリ提供も善し悪しだよなあと。iOS/AndroidだけじゃMakerっぽい環境(Arduino, Raspberry Pi, Edison?)(イメージ)じゃ動かせないし。SDKの裏が何で動いてるのかわからんけど、WebAPI的な何かがあるんだろうし、それをそのまま見せてくれればもっとハードコアな開発者がいろんなクライアントかAPI叩けていいんじゃないですかねと。俺もWindowsPhoneクライアント作れるしね?(工数があるとは言っていない)

直近特になにかやりたいことがあるわけでもないのだけど、オリンパスの本気度というか、開発者を取り込む意欲を感じたのであった。