技術書典の被チェック数と部数と金の話

技術書典では一般参加者(来場者)が公式ページでサークルをチェックしてフラグを立てることができ、地図上で確認することができます。そしてサークル参加者側からはチェックされた数、つまり被チェック数がシステム上で確認できるようになっています。

過去4回の被チェック数

しかしこの数字は参加者のうち、公式ページでアカウントを作っていて、事前にサークル一覧をチェックしたうち、自分のサークルをリストに追加した人、の数を示すものです。この数字から部数を読むのはなかなか難しいことは想像に難くないでしょう。まして、だいたいこういう作業は直前に行われるものです(前の週末にチェックするほと真面目な人がどれくらいいますかね?私は前日夜くらいです……)。入稿する段階では出そろっていません。

この被チェック数について、過去のざっくりした記録をグラフにしたのでご覧ください。

日数と被チェック数と新刊実売数

4回分の記録です。特に技術書典3は記録が雑だったので間があいています。あと最後の数日は1日に数十件動くこともあるので、かなり雑です。0の(つまり縦軸上の)数字が開催当日の朝くらい、1のところの数字が開催終了後です。▲でマークしてあるのがそれぞれの新刊の実売部数です。

これをどう読むかは難しいところですが、2, 3の頃はアカウントを持っている人が多くなかった(決済に使う人もほとんどいなかった)せいか、チェック数と部数の乖離がかなり大きくなっています。このあたりは過去の出店後のエントリでも述べましたが、4, 5では被チェック数と部数の比が1に近づいていました。

しかし今回は会場が広くなり、1人が全部を見ることは不可能となっています。コミケのように広い会場から事前チェックして回るという動きにならざるをえないという印象です。いきおい、被チェック数と実売部数は近づくでしょう。以前はうちのサークルは通りがかりに引っかかって予定外に買っていく人が多かったですが、今回はあまり多くなかった気がします(それでもキワモノなので、他の真面目なサークルさんよりは多かったでしょうが)。

ということで、まとめです。

  • 最終的な、つまり当日の被チェック数は部数にかなり近い(今後はなおさら)。割ることもある
  • 被チェック数は最後にガッと伸びるので、自分なりに近似式の予想を立てておく。線形での近似はおすすめしない
  • とはいえ1週間以上前に予測するのは難しそう

そして金の話です。

部数を読み間違えると印刷代を回収できなくなるので、それだけは避けたいところでしょう。

今回の日程だと、日光企画さんの場合はだいたい20日前までに入稿すると早割りが効きます。爆安です(私は定価でした!!!!!)。今回のこの段階での私の被チェック数は28でした。理想を言えばこの段階で最終的な頒布数174を読みたいところですがそんなことは人間には不可能です。たとえばB5判・オフセット印刷で40ページ・200部刷ると36850円です。

ここで〆切を2週間延ばしてみましょう。私と同じ定価入稿です。36850が49130円になります。たけえ。今回、この日の被チェック数は47でした。早割の締め切り日に比べればマシですが、最終的な部数の予測精度はあまり変わってないのではないでしょうか。少なくとも、13000円分は。

ということで私のおすすめは、多少待ったところで予測精度はあんまり上がらないような気がするので、早割りを使って強気の部数を刷ることです。初回はそのようにして、被チェック数が10件かそこらの段階で200部の入稿をしました。ここまでの無鉄砲さを持てとは言いませんが、早割りで入稿するのがおすすめです。

今回は定価だったので、印刷代は300部 1で約6.2万円でした 2。1冊600円で売ったので、100冊ちょっとで印刷代が回収できます。つまり約70冊分の粗利がでました。4.2万円です。パトロン代と自分で買い漁った同人誌代と売り子におごった上等な焼肉代を引いても多少は手元に残る計算です。120冊ある残りがすべて売れればさらに7万円以上になります。

売れ残りはZINさんに委託です。100-150冊くらいならComic ZINさんが躊躇わず吸い込んでくれます。しかも翌日には販売が開始されます。すごい。ここがBOOTHとは違うと思われ。帰り道の心配はしなくてもよいです。もちろん委託分も売れればその分振り込まれますし、委託で売れなくても、次のイベントに委託先から宅配搬入をしてくれます。コミケや次の技術書典、ほかのイベントなど、販路を広げる算段を立てておくとさらに安心してたくさん刷れます。コミケは半年前に申し込みが必要なのでアレですが、他の即売会を狙うのもよいかもしれません(出たことがないので何も言えない)。

まとめ2:

  • 早割~定価入稿のあいだで予測精度はあまり上がらない気がするので、死ぬ気で早割りを狙おう
  • 強気に刷ろう、ただし余ったときの販路を考えておくこと。

みんな頑張ってめちゃくちゃ刷ってくれ!!

宣伝

Comic ZINさんで委託販売中です、買ってくれ!!

あとKindle版もでたので!

Notes:

  1. 私は絶対に完売しないというのを毎回目標にしています
  2. B5判48ページだが、表紙をマットPPに変更したり銀行振り込みで割引とかあるので増減する

Leave a Reply

Your email address will not be published.