技術書典4に参加してきました

さて、新刊を携えて参加してきました。

準備

  • Kindle版の準備(後述)
  • ダウンロードカードの準備(後述)

今回は、PDFダウンロードカードをお付けすることにしました。それ以外は概ねいつも通りです。

公式システムでの被チェック数は最終的に150にまで達しました。技術書典2, 3ではいずれも50台だったので、3倍近い数ですね。イベントの知名度が上がっているのに加え、来場者のうちアカウントを持っている人の割合が増えているのでしょう。この数ががんがん伸びるのを見て部数を増やしたサークルも多かったように見受けられたので、皆の背中を押すシステムとして機能してるなと思いました。

表紙について

本件のために注文したワイヤレスのストロボは最終的に届くまで3週間を要したため、手持ちのi40で撮影しました。せっかくのα7Riiiでの固定撮影なので、ピクセルマルチシフトを使って超高精細な画像にしてやりました。結果としてPhotoshopが重すぎて大変そう。これに適当にFuturaの文字をのせるだけです。委託のことを考えると表紙をpopがわりにできないとダメそうですが、そんなことをしたらデザインが破綻するので情報量は最小限にしました。これが素人の限界です。表紙に内容を書くのが好きじゃないんだよな、雑誌じゃないし。。

ところで最近同人誌の達人に教えてもらうまで知らなかったんですが、赤はCMYKだと印刷が難しいのだそうですね。何も知らず真っ赤な表紙をいままで3回も刷ってきました。そういえばずっと微妙に青っぽいなーとか思ってたんですが、どうりで。次はいいかげん肉以外の表紙にしたいような気もしますが、どうしましょうね。とかいって結局日光企画さんを信じて真っ赤な画像をぶん投げることになるのだろうが。。。

~入場・設営

うっかり9時前には秋葉原についてしまったので、適当にふらふらしていたらCarl’s Jr.が9時にオープンしていたので飛び込みました。

バーガー

適当にネットを眺めていると状況が流れてくるので(ありがとうございます)、誰もいない店内でのんびり本を読んでいました。優雅ですね。9:45くらいにサークル入場が開始したということなので、向かいました。数分並びましたが、QRコードですぐ受付できて入場できました。

今回の場所は会場の右端、見方によってはいわゆる壁というやつです。実際には大してサークルの規模が大きいわけでもないので単に配置上の都合かと思いますが、スペース的に余裕があるのは事実で、とても助かります。椅子の後ろに荷物を置けるだけでもほんとうに楽でした。そしてトイレも近い。

設営の様子

開場~終了

11時の開場と同時に数名の方が真っ先に来てくださいました。ありがたい限りです。でもうちの新刊は無限に在庫があるので、他から回った方が、、と申し訳ない気持ちになります。

特に最初の1時間はけっこうなペースで売れ続け、12時すぎには既刊は売り切れてしまいました。新刊はその後も最後までコンスタントに売れ続け、最終的に2作あわせて約230部を頒布しました。200人以上の方に来て頂いたわけで、感謝の念に堪えません。

前回の2倍くらいの人数(一般入場の整理券が5800枚くらい+サークル関係者が500名くらい)が来たとのことで、入場制限の解除も15時頃というギリギリの時間だったと記憶しています。このためか、前回と比べてかなり長い間、来場者がアクティブな時間というか、新規来場者が供給され続けているというか、そういう感触でした。前回の2倍と言われると納得ですね。前回の倍くらいの頒布数になったのも、ひとえに来場者が多かったからでしょう。

それにしてもこの人数を大きな問題を出さず捌ききった運営の方々はすごいですね。会場の中でも混んでいたあたりはけっこう厳しかったですが、あれより入場制限を厳しくしていたら最終的に入れない人も出たのではないかというギリギリの判断だったのではと思います。ついでに、技術書典のすばらしいところは毎回何らかの改善アクションを打ってくるところだと思っています。嫌なことがあったから行かない、でなく、次は回避策が用意されているかも知れないからウォッチしておこう、と思わせるエネルギーを感じるので是非また参加したいと思うところです。

部数

被チェック数は当日昼の段階で過去最高の150になっていました。部数の方も増えまして、

  • 新刊(Effective肉の多汁性測定): 199部
  • 既刊(Effective肉の固さ測定): 33部

過去最高です。今までだと被チェック数の2~3倍が売れていたのですが、今回は1.3倍程度でした。当日その場のうっかり買いの人が減ったのかもしれませんが、チェックする人が増えたということにしておきましょう。

決済は現金と公式の後払いシステムだったのですが、93%が現金、約7%が後払いシステムでした。前回はもう少し多かったのですが、今回は公式popを見えるところに置かなかったせいか、現金で払う人が多かったです(自前で印刷したQRコードを貼っていましたが)。やっぱり統一フォーマットの情報には価値があるので、公式popを見えるところに貼った方がよさそうです。後払い非対応かな?と思って現金で支払った方がいたらごめんなさい。

ちなみに弊サークルは持ち込んだ既刊の部数をカウントし忘れ、何を売ったかの記録も付けないという猿並みのオペレーションを採用しています。売り上げから割り戻した頒布数は232冊なので、そこから計算をしています。チェックサム無し。同時最多購入数は5冊(新刊3, 既刊2)でした。

新刊はいつも通り豪快に300部(納品は約330部)刷ったので、まったく在庫の不安はありませんでした。機会損失は死と同義と教えて育てられたので(嘘です)、毎回完売だけはするまいという気持ちで刷っています。幻とされていた晴れの技術書典で200部ならば、この先も300部刷れば安泰ですね。

ちなみに今回は印刷代が5万円、参加費が2万円、参考文献代が2.5万円、各種機材代が1万円ほどかかっていますが、過去最高の売り上げということでなんとか黒字です。ただし、売り子と僕の全人件費は無視するものとします(売り子に何もおごっていないことをいま思い出しました)。

来場者との会話

Q: お肉屋さんですか?
A: いいえ、サラリーマンです

Q: これはどういった方が書かれてるんですか?
A: サラリーマンです

Q: 肉を挟んで肉汁を出して重さを量るということだが、非破壊的な手法はないの?
A: MRIとかそっち系だとあるらしいですが、ご家庭だと厳しい、、

Q: 魚には適用できるか?
A: 手法としてはできる。本に乗っているサーベイ結果とデータは肉のものだが。

Q: 論文みたーい
A: ぜんぜん違うと思います

Kindle版

Kindle版は既に販売されています。よろしくね。ちなみに現在のところ予約件数は1です。これは単なる一つの事実として、Kindle版は当日の頒布数に比べると圧倒的に売り上げが少ないです。情報を電子的に受け取れないとか絶版とかの事態は避けたいので、今後も出し続けますが、Kindleだけでの展開だとすると厳しいでしょうね。

委託

売れ残りはすべてComic ZINさんに委託しました。すでに購入可能なようです。過去の例からするとまっっったく売れないと思いますが、、、たのむ、買ってくれ。夏コミに落選すると、紙でこの本を購入できる手段はここだけになります。

ダウンロードカード

で、今回初めて用意したのがダウンロードカードです。もともと同人誌に限らず本はいつか捨てなくてはいけないし、PDF同梱がいいよねというようなことを思っていたわけです。あと、こないだプロフェッショナルSSL/TLSを買って、紙で一通り読んでから、困ったときにPDFを検索という使い方が素晴らしいなと。そんなわけで、うちの本もPDFを付けるべくダウンロードカードを用意しました。

単体販売をしない理由は、自前配布に自信がないこと(betaなんですいませんと逃げたい)、計算(売値と印刷費と部数のあれこれ)する段階で構想になかったこと、などです。単売してほしいという話をされることもなかったので、このままいくともし次回があるとして、同じような感じになると思います。DRMフリーPDFを単体販売してほしいという人がいたらこっそり教えてください。

対面電書というサービスもあるようですが、物は試しということで、自前ホスティングでいきます。といっても普段使いのVPSのnginxでbasic認証をするだけです。basic認証はパスワードがそのまま送信される豪快な方式ですが、HTTPSならまるごと暗号化されているので問題ないはず(ありがとうLet’s Encrypt)。

適当にpwgenコマンドでidとpasswordを300個ほど生成して設定しておきました。一応自分の環境と売り子の@ymrlの環境でダウンロードできることを確認します。

あとは印刷です。Excelでid/pwを表にしておいて、Wordでフォーマットを作り、差し込み印刷をすればページごとに内容の異なるドキュメントを作ることができます。すばらしい。A6サイズのページで作って、A4の紙に4枚ずつ印刷しました。75ページの紙を印刷して、キンコーズのカッターで4等分にしてやりました。

いちおうログをslackに吐き出すようにしたのですが、これは失敗でした。

  1. ブラウザでアクセスがある
  2. favicon.icoがなく404になり、errorログが残る
  3. errorログがslackに送られる
  4. slackがメッセージに含まれるURLを展開するためアクセスする
  5. favicon.icoがなく(略

的な。まあ一応ログとmackerelでの監視はしています。安心して?ご利用ください。

で、今日は新刊にこのカードを1枚ずつつけて頒布していました。現在(翌日23時ごろ)のところ、PDFのダウンロード件数は20くらいです。おまけにしては思ったより多いかな?

買う側として

売り子に任せてガッと回ってガッと買いました。時間は限られているしめっちゃ混んでいるので、いくつか買いそびれてしまいましたが、迷ったら買う、考えずに買う、読まずに買う、という気持ちでやっていきました。いくら使ったのかは知りません。整理も出来てないんですが、順番に読んでいきます。サイコー。

今後の話

長くなってしまいましたが、今後の話です。

夏コミは応募したので当落待ちです。当選した場合、今回の残りをもっていきます。新刊はなしです。

もしまた技術書典があるなら応募すると思います。またあのお祭りに参加したいので。そして当選すれば手ぶらでというわけにはいかないので、何か持っていくことになるでしょう。本命はなにか肉の新しい話をする案(ネタ募集)、対抗としてはEffective肉の測定シリーズ総集編です。まだ守りに入る時期ではないと思うので(何と戦っているのか知らんが)、新しいネタを突っ込んでいきたいですね。肉の軟化本とかね。ただ、技術書典の参加倍率は回を追うごとに高くなっているようにみえるので、まあ当選したら考えることにしましょう。Twitterにも書いたんですが、僕はぐぐっても出てこない情報を同人誌に求めているし、自分の本もそうであってほしいのです。

とにかく、頑張ってきたものを持ってって、それを目当てに人がきてくれるという最高の体験をまた味わいたいものです。

繰り返しになりますが、お越し頂いたみなさま、協力してくださった友人のみなさま、そして運営の皆様、ありがとうございました。